Daniel Roth 大オルガンのコンソールで © Joe Vitacco

大オルガンの正オルガニスト

アルベルト・シュヴァイツァーへの賞賛からダニエル・ロートはオルガンの勉強を始める。ピアノそしてエクリチュールの勉強と平行してミュルーズ音楽院でオルガンをジョゼフ・ヴィクトール・メイヤー教授に師事する。パリ国立高等音楽院に学び、5つのプルミエ・プリを取得。モーリス・デュリュフレの和声クラスで、マルセル・ビッチュの対位法とフーガのクラスで、アンリエット・ピュイグ=ロジェのピアノ伴奏法クラスで、そしてローランド・ファルシネッリのオルガンと即興演奏のクラスでは満場一致のプルミエ・プリを得る。その後、マリー=クレール・アランに古楽の演奏法を学び、国際コンクールの準備をする。アーネム、ミュンヘン、アオスタなど数々のコンクールで受賞。高度の演奏、即興演奏に対する「パリ・オルガンの友」賞を、そして1971年には第1回シャルトル国際オルガンコンクールの演奏と即興演奏でグランプリを獲得。

1963年からパリ・モンマルトルのサクレクール寺院の大オルガンでローランド・ファルシネッリの助手になり、1973年から正オルガニストを務める。1985年にはシャルル=マリー・ヴィドール、マルセル・デュプレ、ジャン=ジャック・グリュネンヴァルドの後継者として、サン・シュルピス教会のカヴァイエ=コル・大オルガンの正オルガニストに任命される。文化省の歴史的オルガン委員会のメンバー。

マルセイユ音楽院、ワシントンのアメリカ・カトリック大学、シュトラスブルグ、ザールブッリュケンで教鞭を執った後、1995〜2007年、フランクフルト・アム・マイン音楽大学でヘルムート・ヴァルヒャそしてエドガー・クラップの後継者としてオルガン科教授を務める。

リサイタル、大オーケストラのソリストとしてコンサート、講義、講演、ラジオ・テレビの録音・録画、コンクールの審査員など、国際的な活動を続ける。2005年11月には彼が芸術顧問を務めたルクセンブルグのコンサートホール、《グランド・デッシェス・ジョゼフィン=シャロット》の新しいカール・シュッケ(ポツダム)・オルガンのお披露目コンサートに出演する。1999年1月21日、パリのマドレーヌ教会で全曲自作品のコンサートを行う。1999年11月に、フランス学士院の芸術アカデミーからフローラン・シュミット作曲賞を授与される。

ダニエル・ロートはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ、芸術と文学のオフィシエ、そしてロンドン・ロイヤル・カレッジ・オブ・オルガニストの名誉フェローの称号を贈られている。2006年シュヴェービッシュ・グミュンド(ドイツ)フェスティバルでヨーロッパ宗教音楽賞を授与される。

 


ウェブサイト Daniel Roth : www.danielroth.fr